時系列順[114件]

原題: Memento
113分

 新しい記憶が10分程度しか保てない男がある男を殺す。何故その男を殺したのかという経緯を逆さまの時系列から辿り、徐々に謎が解けていく構成は実に見事。主人公のような状況に至りたいとまでは思わないが、記憶を消してもう一度最初から観てみたいとは思えた。伏線やミスリードを学べる良い映画だ。

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原題: True Memoirs of an International Assassin
98分

 小説家が命を狙われる羽目になってしまうというとんでもない内容。彼らの行動は現実離れしていて、にわかには信じがたい。しかし、細部の人物設定や分かりやすくも丁寧な伏線が生きている。現実ならあり得ないと断言出来るシーンにも、この人物なら出来るかもしれないと思える説得力がある。王道で馬鹿らしくもありながら、十分に楽しめる娯楽映画だった。

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原題:San Andreas
114分

 恐ろしく優秀なレスキュー隊員の主人公が活躍する映画。家族が大災害に巻き込まれてしまい、救う為に次々と乗り物を強奪しながら何とかするという内容で、災害の恐怖と強い主人公の王道ストーリーが待っている。主人公が抱えていたトラウマを克服するシーンもあり、ただのパニック映画では終わらないデキだった。

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原題: John Wick
101分

 引退した殺し屋が飼い犬を殺されたのがきっかけで復讐をする。字面だけだと癇癪持ちが暴走するだけの展開に見えるが、人を殺し始める動機付けはきちんとある。愛があって命の重みを知っているからこそ主人公は復讐をした。決して癇癪持ちでは無く、むしろ心が広い。ほぼアクションシーンしかないという清々しいまでのアクション映画だった。#[ジョン・ウィックシリーズ]

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原題: Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb
93分

 スタンリー・キューブリックが描くブラックコメディ。登場人物はどいつもこいつも狂っていて、自分のことしか考えていない。こうしたい。こうなって欲しい。こういう時はこうするべきだ。彼らのそんな考えが妙に絡み合った結果、人類にとっては酷い結末を迎える。あくまでコメディだが、人類が滅亡するとしたら案外キッカケはこんなものかもしれない。

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原題: THE EXORCIST
132分

 言わずと知れたオカルト映画。結局悪魔は何だったのか、何故彼女なのか。そんな疑問が浮かんでも悪魔だからとしか言えない。様々な謎は残るが、悪魔を題材にした映画としては満足できる。しかし動(恐怖や激しいシーン)が少なく静の場面が多い作りは人を選ぶだろう。尺の長さもあり、怖い映画を観たいだけの人には期待外れかもしれない。

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原題: Memoirs of an Invisible Man
99分

 偶然にも事故に巻き込まれてしまった主人公が透明人間となって苦労する話。透明人間に逃走劇という題材が組み合わさっただけで、一風変わった内容に仕上がっている。その体を悪用しようともせずに、ただ人であろうとする姿は観ていて色々と考えさせられるだろう。透明人間になって悪さをしたいと考える方に、是非一度は観て貰いたい。

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原題: The Birds
119分

 襲いかかる鳥の恐怖に怯え、逃げ惑う姿を描いたパニック映画。メイン寄りの人物には鳥が苛立つ(仲間を食べていたり雑に扱われたり等)理由もあるが、襲う理由が明確には明かされていない。ただ、理由もなく襲いかかる方がより恐怖を感じる。ホラーとしてはそれでいい。人の弱さと動物の強さ。身近で起こりえるかもしれない恐怖は背筋を冷たくさせる。

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原題: Lights Out
81分

 暗闇でしか姿を維持できない化け物に怯えるホラー映画。元は動画共有サイトで公開されている短編作品であり、下手に尺を伸ばしても蛇足にしかならない逆境を見事乗り越えている。日常と状況の変化、設定の掘り下げによって世界観は深まり、闇が広がる恐怖を味わえた。ただ、ベタではあるがオチの恐怖(化け物にも見える影がちらつく等)も欲しかった。

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原題: 127 Hours
94分

 岩に腕を挟まれたまま、飲まず食わずで生き延びるという実話を元にした話。引き込まれて同じ状況に陥ったらと恐怖する感情になり、終盤のグロ描写では目を背けたくなる。ホラー映画やスプラッタ映画を好んで観る趣味だが、本作終盤でのグロ描写は特に痛々しい。映画自体は非常に良いのだが、その描写に迫力がありすぎて薦めにくいのが難点か。

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原題: Dawn of the Dead
127分

 言わずと知れたロメロのホラー映画。現在主流となっているゾンビの生態や特徴は本作で確定したと言っても過言ではない……が、ゾンビ自体の設定はもっと古くから存在する。昨今のゾンビ映画と比較するとそこまでの恐怖感は無いものの、人類の無力さや絶望感は味わえる。また、あるゾンビの行動原理について考えるのも実に面白い。

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158分

 人類滅亡を描いたパニック映画。マヤ、ノアの箱舟といった言葉でわくわくする人にはちょうどいい映画ではなかろうか。なるべく現実的に、起こりうる展開を描いた作品のようだが私には他の人類滅亡物との違いが今ひとつ分からなかった。すごくきれいですごく壮大。観終わった時の感想はそれだけだった気がする。ただ違いを理解できなかっただけで、映画として面白くなかったかといえばそうではない。十分に楽しめたし、尺が長い割には最後まで視聴できた。もっと様々な知識を持った人からすれば、より素晴らしい映画だと思えるのかもしれない。

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原題:Cube
90分

 目を覚ますとそこは見知らぬ立方体の部屋。何故そこにいるのか。誰がどんな目的でこんな空間を用意したのか。そういった疑問は最後まで解決されないが、誘拐と見知らぬ相手との協力。そして死の恐怖といった要素は後々の作品へと大きな影響を与えた。もはや改めて紹介する必要はないが、密室ホラー(?)の原点としてはよく出来ている。謎を残したまま終わるのもホラーだからこそといえる。決して投げっぱなしではない。#[キューブシリーズ]

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原題:Cube 2: Hypercube
95分

 キューブの続編だが、正直に言うとこちらは観なくてもいい。キューブの何がよかったかといえば、それは演出とキューブの仕掛けだろう。しかしこちらは演出も手堅くまとまっているだけで面白みに欠ける。キューブの仕掛けもいまいちで、非現実的な要素が加わるのは構わないが、その要素に頼りすぎていた。グロ要素も殆ど無く、むしろこれがキューブを作る為の練習作だったと思いたい。映画として駄作と言い切るほどではない。けれどもキューブを好む層向けの作品とは言いがたい。#キューブシリーズ

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原題:2001: A Space Odyssey
141分

 当時の人々にとって宇宙は決して身近な存在ではないだろう。宇宙がどんなものであるかもわからず、ただぼんやりとしたイメージを抱いていたのではなかろうか。しかしこの映画は恐ろしい。誰しもが想像する宇宙というイメージを魅力的な映像で表現している。序盤は退屈……いや、もしかすると終始退屈に感じるかもしれない。しかし考察する趣味を持ち、映像に惹かれて見始めた者であればとんでもない傑作だろう。とはいえ気軽には薦めにくく、人を選ぶ作品なのも間違いない。

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原題:Mein Blind Date mit dem Leben
111分

 人は夢を抱く。その夢を実現すべく神頼みをしたり努力をしたり……とにかく前を向いて一歩進む。しかしもしその目が見えなくなったら。人の顔色を窺い、様々な場所へと動き回る必要のある仕事であったなら。この作品は、ホテルマンを目指していたが視力の95%を失ってしまった者の実話をもとにした物語である。これだけでも困難が伴うが、その男は自身の抱える問題を隠したままホテルマンになってしまう。人々の優しさや努力する姿の美しさは、視聴者の視界をも奪ってしまうかもしれない。

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原題:La habitación de Fermat
88分

 タイトルと原題の違いで疑問を抱いた方もいると思う。そしてその疑問はきっと正解へと繋がる。こちらの映画はキューブシリーズのようなタイトルだが、全く関係ない。原題を直訳すればフェルマーの部屋で、内容もそのまま。フェルマーに招待された者たちが小中学生レベルのような問題をひたすら解かされるというもの。問題はそこまで難しくもなく、グロもなければキューブらしさのかけらもない。しかしシナリオ自体はそう悪くなく、紅一点のヒロインが気に入れば暇潰しに観るのもいいだろう。

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原題:Taken
93分

 娘を愛する元CIA工作員が圧倒的な力で何とかする爽快アクション。こう書いてしまうとスティーヴン・セガールをイメージしてしまうが、彼ほど圧倒的ではない。しかしたとえ絶望的な状況になっても「こいつなら大丈夫だろ」と思える。アクション映画として、そして主演のリーアム・ニーソンが好きな私からすれば間違いなく迷作。残念ながら評価は割れてしまっているが、続編が二作も出ていることを考えれば好きな人は好きな作品であるに違いない。強いおっさんが好きな人は是非観て欲しい。#[96時間シリーズ]

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原題:Taken 2
91分

 前作で殺した相手の家族から命を狙われるけどやっぱり圧倒的な活躍を見せちゃう爽快アクション。前作は娘で今作は元妻が拉致されてしまうのだから、なかなかついてない。個人的な好みで名作扱いにしているものの、やってることは大して代わり映えしない。つまり前作が気に入って、同じノリを期待している人向けの作品となる。逆に前作の時点で物足りなかった人には向いていない。そういう人からすれば、この作品は佳作どころか迷作にもなり得る。しかし私はこれでいい。リーアム・ニーソンの活躍を観たいのだから。#[96時間シリーズ]

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原題:Taken 3
109分

 うっかり三作目にまで到達してしまった相変わらずの爽快アクション。これまでの感想を観たら分かる通り、実は感想らしい感想を書いていない。それというのもアクションが中心すぎて、ストーリーに触れすぎると展開や伏線をあまり楽しめなくなるせいだろう。冒頭がこうで、途中がこうで……と書いてしまえば、アクションを観るだけになる可能性だってある。相変わらずリーアム・ニーソンは魅力的で、サブキャラの魅力を含めて個人的には満足できた。続編は作れそうなものの、さすがに主演の年齢がネックでアクションも不安が残る。続編は観たいが、ここで終わっても仕方ないだろう。#[96時間シリーズ]

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説明

 洋画中心。最低でも週に一本はレビューするつもりで定期更新。※現在は創作や仕事に集中するため、ほぼ停止中。

 レビューを書き始める前に観た映画の一部リストはこちら。好みの参考にどうぞ。趣味が合う人は名作を、趣味が合わない人は迷作をチェックすると好きな映画が見つかるかもしれません。

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