カテゴリ「160分前後」に属する投稿[3件]

原題:Blade Runner 2049
163分

 映画やSFが好きな者であれば、きっと『ブレードランナー』や『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というタイトルを知っているだろう。本作は『ブレードランナー』の正当な続編であり、前作に出演した俳優も登場する。ファンからすれば続きを楽しめるだけでも嬉しいものだろう。映画自体が丁寧に作られており、ちゃんとした内容の正当な続編ともなれば当然評価も高くなりやすい。しかし30年以上の月日は長かった。

 私も前作は観ており、原作も読んでいる。好きか嫌いかと問われれば好きだと言おう。あまりSFを積極的に嗜む方ではないが、それでも名作と聞かされたら興味を抱く。前作を楽しんで、今作も楽しんだ。だが、正直に言おう。既に前作の知識はほぼ失われている。ぼんやりと浮かび上がる蜃気楼のような記憶をたよりにストーリーの繋がりを考え、これはどういうものだったかとたまに困惑しながら観てしまった。

 映画自体は面白く、わざわざ前作を見直さなくとも本作だけで楽しめる。前作を見て、より理解を深めてからだと更に楽しめるだろう。問題は私のように、中途半端な記憶がある者だ。妙な先入観と記憶が邪魔をしてしまい、せっかくのエンターテインメントを台無しにしてしまう。前作を映画館で観たわけではないが、それにしたって観たのは随分と前だ。いっそ記憶がなければ、それか見直していれば純粋に楽しめていたに違いない。

 本作は期待も大きかった分、色々と力を入れている。関連した短編作品が3本も作られており、現在もYouTubeで視聴可能である。時系列順でまずは『ブレードランナー ブラックアウト2022』を観てから、『2036: ネクサス・ドーン』『2048: ノーウェア・トゥ・ラン』と続けて観るとより楽しめるだろう。本編を観る前に映画1本、短編作品を3本も観るのはなかなかにハードルは高いが、映画を全力で楽しみたい者は観ておいた方がいい。

 もはや映画そのものではなく前作や関連作の話題ばかりになってしまったが、興味を抱いた者からすれば期待通りの内容を楽しめる。ロボットやアンドロイド、近未来といったものが好きであれば見る価値がある。別に興味がなくともアクション映画を求めている者にもマッチしている。ついでに言えばアナ・デ・アルマスは可愛く、シルヴィア・フークスは美しい。好みの女優目当てに観てみるのもいいかもしれない。

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原題:The Last Emperor
163分

 清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀がどんな生き方をしたのか。また、どう去って行ったのか。壮大な歴史を壮大なスケールで描いた歴史映画。とはいえ歴史をそのまま表現したノンフィクションではなく、映画としての魅力が増す為の創作が随所に練り込まれている。どこがどう脚色されているのかは歴史に明るくなければ分かりにくいだろう。しかし登場人物が終始英語を話しているというのはどうも違和感が強く、なんとも複雑な心境になってしまう。これといって派手などんでん返しや演出も少なく、ただただ壮大で偉大な世界観に圧倒される。どこがどう面白いと伝えるのは難しいが、もし誰かに勧めるとしたら「とにかく凄い」の一言に尽きる。

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158分

 人類滅亡を描いたパニック映画。マヤ、ノアの箱舟といった言葉でわくわくする人にはちょうどいい映画ではなかろうか。なるべく現実的に、起こりうる展開を描いた作品のようだが私には他の人類滅亡物との違いが今ひとつ分からなかった。すごくきれいですごく壮大。観終わった時の感想はそれだけだった気がする。ただ違いを理解できなかっただけで、映画として面白くなかったかといえばそうではない。十分に楽しめたし、尺が長い割には最後まで視聴できた。もっと様々な知識を持った人からすれば、より素晴らしい映画だと思えるのかもしれない。

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説明

 洋画中心。最低でも週に一本はレビューするつもりで定期更新。※現在は創作や仕事に集中するため、ほぼ停止中。

 レビューを書き始める前に観た映画の一部リストはこちら。好みの参考にどうぞ。趣味が合う人は名作を、趣味が合わない人は迷作をチェックすると好きな映画が見つかるかもしれません。

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